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作成: 2024-01-24
作成: 2024-01-24 17:29
カワウソ、ラッコ、オタリア…一見、どれも似ていて区別がつきにくいですね。これらには2つの共通点があるのですが、それは、どれも可愛い外見をしていることと、どれも絶滅危惧種であるということです。
ニューフォレスト野生動物公園
まず、カワウソはヨーロッパ、北アフリカ、アジア地域の河川や湖などの淡水域に生息する動物です。カワウソはイタチ科で、体は滑らかな流線型で、水中で生活するのに非常に適した体形をしています。このような体形のおかげで、水中で素早く泳いだり回転したりすることができ、河川では最上位の捕食者の役割を担っています。カワウソの全身を覆う外側の毛と内側の毛は、寒い冬でも体温を維持するのに役立ちます。カワウソの毛の密度も、動物の中でも高い部類に入るそうです。
カワウソは、国際自然保護連合が定める絶滅危惧種のリスト「Red List」に準絶滅危惧種(NT)として掲載されています。絶滅危惧種としては低いランクではありますが、韓国では絶滅危惧野生生物1級および天然記念物に指定されている動物だそうです。河川に生息するカワウソが外に出て移動中に、河川周辺の道路で交通事故に遭うことも、カワウソの絶滅危惧の原因の一つです。絶滅危惧のもう一つの原因は狩猟です。カワウソの密度の高い毛皮を利用して帽子やマフラーなどの衣類を作製するために、人々はカワウソを無差別に狩猟してきました。
サイエンスワールド、Kedar Gadge撮影
お腹を上にして海に浮かんでいる姿がよく目撃されるラッコは、アニメ「ぼのぼの」のキャラクターとしても有名ですね。ラッコは、名前からわかるように海に生息する動物です。カワウソと同じイタチ科ですが、カワウソよりも体は長く、尾は短いです。カワウソが狭い河川でも泳ぎやすいスリムな体をしているのに対し、ラッコは広い太平洋に生息しているためか、短くて丸みのある印象です。ラッコもカワウソと同様に毛で体温を維持していますが、そのためか、カワウソのように狩猟の危険にさらされています。
ラッコも絶滅危惧種に含まれます。ラッコは、国際自然保護連合のRed Listに絶滅危惧IB類(EN)として掲載されています。カワウソよりも高いランクの絶滅危惧種ということですね。カワウソと同様に、毛皮を得ようとする密猟者によって狩猟されることが、主な絶滅危惧の原因とされています。幸いなことに、国際社会でラッコの違法捕獲問題の深刻さを認識し、国際的な保護が進められているそうです。
IUCN
オタリアは、名前からラッコと同じ種だと考えている人が多くいます。しかし、オタリアとラッコは全く異なる種です。オタリアは名前の通り海に生息する動物で、南米の海岸に主に生息しています。生息地はラッコと似ていますが、外見はカワウソとより似ています。尾が長く伸びている様子はカワウソに似ていますが、カワウソよりも少しふっくらしていますね。カワウソは夜行性ですが、オタリアは昼行性という違いもあります。
オタリアも絶滅危惧種に含まれます。オタリアは絶滅危惧IB類(EN)の絶滅危惧種なのですが、都市から流れ込む排水による海洋汚染の影響を受けたり、海岸に生息しているため人間と衝突するケースも多いです。オタリアは主にカニなどの甲殻類やエビなどを食べて生活しているため、人々は漁業の邪魔になると考えて殺してしまうケースもあるそうです。また、輸送船から流出した油によって被害を受けることもあります。
可愛らしい外見で愛されているカワウソ、ラッコ、オタリアですが、実は人間の狩猟対象となったり、人間との衝突対象となったりしています。人間が自分の住処を守りたいと思うように、動物たちの生息地を守り、自分の生活を維持したいと思うように、動物たちの餌も守ってあげたいという願いです。
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